それは地平線の彼方、町の壁に鳴り響く鐘の音
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!
先日、誕生日を迎えたくさんの方からお祝いのメッセージやメールをいただきました、ありがとうございました!
小さい時から早く歳を取りたいなあ、と思っていて、去年の誕生日に「ようやくこの歳になれた!待ってたよー!」という妙な達成感があり…。笑 またそれから一つ歳を取ったわけですが、まだ節目のような感覚はなく*1、あと数年は肉体的にも精神的に違った感じもなく、スラーっといくのではないかと感じています。
ここ十年くらい、自分の誕生日は飛行機のなかで国境を越えていたり、新幹線に乗っていたりと移動日ばかりだったのですが(その際には友人に「また?なにやってんの!」と言われ呆れられることが多々ありました…。笑)今年は移動日ではなかったのでケーキでも食べたい!と好きなケーキ屋さんに行くも三件、、定休日だったり、臨時休業だったり、品物がなかったり、、年明けの誕生日にぐるぐるぐるぐる…いったいわたしは何やってんだろう…と若干不思議に思いながらケーキを巡って奔走しました。笑
そして夜は1月9日に初演された夜のガスパール*2を聴きながら。タイトルはオンディーヌ、絞首台、スカルボ、という不気味なタイトルなのですが。。毎年思い出しては本も本棚から取り出して読んでみたり。ベルトランのこの作品があったから(と言っては言葉が大きいような気もしますが)ボードレールの「パリの憂鬱」が書き上げられ、シュルレアリスムの父と言われたブルトンの琴線にも触れ、散文詩というジャンルが確立された、というのはとても感慨深いものです。
…と言うわけでぜひ皆さまもシュルレアリスムの世界へ。
録音は定番中の定番ですが、アルゲリッチの夜のガスパールを。オンディーヌの美しさと、絞首台のおどろおどろしいくらいに匂って来そうなものと、コケティッシュなスカルボをぜひお楽しみください。笑
こんな若干不気味な曲を聴きながらですが、今年も良い一年になったらなと思っていますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
Martha Argerich –Ravel Gaspard De La Nuit 3 Poèmes Pour Piano D'après Aloysius Bertrand