お引越ししました!

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ORF-RSO & Thomas Hampson

先日、楽友協会(Musikverein)に行って来ました。なにかオーケストラが聴きたいなあ、と思っていた矢先に見つけたヤナーチェク(モラヴィア出身)の「グラゴル・ミサ」の記事。これを逃したら一生「生」で聴くことは無さそう!と思って行って来ました。一生聴かないかも、というのは本当に過言ではなく・・・。CDなどを買おうと自主的に思えば聴くのでしょうが・・・。それに「歌うこと」も無さそうです。言語はラテン語かと思いきや、まさかの「教会スラヴ語」1600年代に使われていた言語だそうです。聴いてもまったく分からず、ただ東の言葉のようだなあ、と言うのはなんとなく・・・。曲はとても重々しい感じかと思いきや、とてもドラマチックな展開もあったりで楽しく聴かせて頂きました。

*Joseph Jongen (1873-1953)
Erinnerung an den Vorverkaufsbeginn des Werkes Symphonie concertante für Orgel und Orchester, op. 81
* pause * 
*Leos Jan〓cek (1854-1928)
Erinnerung an den Vorverkaufsbeginn des Werkes "Glagolitische Messe". Festliche Messe für Soloquartett, Chor, Orchester und Orgel ("Msa Glagolskaja"); Fassung September 1927, hrsg. von Jir〓 Zahr〓dka

初めに聞いたのは、ジョゼフ・ジョンゲン。名前は聞いたことがありましたが「ベルギー出身・・・だっけ?」と誰かに問いかけたくなる位に何の知識もなく。友人に聞いてみると「オルガンの曲がやたらと格好良いよ。」というわけで楽しみにして聞いた「オルガン協奏曲」・・・オルガンと聞いてまず初めに思い浮かべるのは宗教的な音楽ですが、まったくそんなことなく、やたらと甘く、やたらと格好良かったです。CDを買ってまで聞こうとは思えませんでしたが、演奏会などでは良いショック(刺激)を与える一曲になりそうな感じで、とても良かったです。

そして、木曜日と土曜日にヨーロッパ中から集まった26歳以下の団員で構成されたグスタフ・マーラー・ユース・オーケストラとトーマス・ハンプソンの演奏会に行ってきました。指揮は巷ではイケメンで通っている(らしい)フィリップ・ヨルダンでした。
ハンプソンを直接見るのはこれで三回目で、見るたびにいつもいつも「アメリカ人だなあ」とか「大きいなあ」とか思っています(学生時代はバスケットボールの選手だったそうです)・・・そんな彼のマーラーは曲の纏め方、ポルタメントの掛け方、立ち振る舞い、人によっては好き嫌いがありそうですが、年上の女性を虜にするタイプだと思いました。笑

*Gustav Mahler (1860-1911)
*Lieder aus “Des Knabe Wunderhorn”
Ich ging mit Lust durch einen grünen Wald
Ging heut morgen übers Feld
Rheinlegendchen
Das irdische Leben
Wo die schönen Trompeten blasen
Lied des Verfolgten im Turm
*Symphonie Nr. 1 D-Dur

と言った風のプログラムでした。一日目と三日目に会場に足を運んで聴いたのですが、三日目の最終日はアンコールがあり、同じ「不思議な子どもの角笛」から「Wer hat dies Liedlein erdacht」でした。最後の交響曲一番の「巨人」は若さ全開!という感じで、良い意味でも悪い意味でも瑞々しい演奏でした。「若い」というのが本当に「武器になる」とはこのことか!と納得しました。演奏自体は個人的意見から言わせて貰うと、観客の意思なんてそっちのけで、大げさすぎて品に欠ける箇所もあり、一部のソロなんて、もうちょっと練習したら?と思ってしまうところもありましたが、その思い切りの良さに拍手を送りました。本当、若いって凄い・・・。

そんな両日のコンサートでした。