お引越ししました!

https://ameblo.jp/singen-froh-369/

花瞼

何度かこちらでも書いていたコンクールのことについて少し書こうと思います。
結果的には、ウィーンでの一次予選で落ちてしまいましたが、開き直って無理して明るく振舞うどころか、物凄くさっぱりしていてとても気分が良いです。歌い終わってこんなに元気なのは初めてのことで、少々驚いています。いつもなら、疲れて次の日グッタリしてしまったりするのですが、身体を横にしていても、全然寝る気も起きず、寧ろ早くまた勉強したい!と言う気持ちになっています。こうやってプロは毎日歌ってるんだろうなあ、これじゃあ疲れないもんなあ、と思ったりしました。笑
ただ、わたしが全然落ち込んでいなくても、コンクールは結果を出さないと意味がない!と思う人ももちろんいます。わたしが落ちたことで心を痛めてくれる優しい人たちもいます。でも、今のわたしには心を乱す理由も痛める理由もまったくありません。反省することもあり、後悔してないと言えば嘘になりますが、後悔以上に色んなことが分かった喜びの方が今回は大きかったです。それと、コンクールで人と競って賞を貰うことよりも、歌える場所がコンクールであっても在ることの方がわたしには大切なんだ、と思いました。歌えるなら、聴いてくれる人が居てくれるなら、コンクールだって、コンサートだって、喧騒の中のパーティだって、なんだってわたしにとっては一緒で、ただそれが人から評価されて順位が付くのか、そうじゃないのか、本当にそれだけなんです。だから、結果を残せなかったんだ!と怒られる(?)必要も、残念だったね、と落ち込まれる必要もまったくありません。それを言っておきます(苦笑)

わたしは演奏者として、どんな会場でも、コンクールでも、コンサートでも、“ここはこんなものだから”とか“手を抜いたって大丈夫”と言うのだけはしたくないと思っています(・・・実際そういうことを(口から出任せでも)言う人も居て、それを聞く度に聴いてくれている人たちに対して罪悪感とかないのかな、とか、じゃあこの歌ってる時間、別のことした方が良いんじゃないの?時間の無駄だよ、とか、思ったりするんですが・・・)舞台に立つ、という責任を負っていること(眼だったら見ている(享受する)側が瞑れば遮断されますが、耳はそうじゃない。だからとても責任のあることだと思います)を忘れずこれからも勉強して行きたいです。



と言うわけで、日本では八月に地元でロビーコンサートに出ます。今回は日本歌曲だけ、と言うプログラムです。楽しみにしてください。いや、もしかすると、わたしが一番楽しんでいるかも知れない。笑