お引越ししました!

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ポルトガル dois

(初めから読みたい方はこちらからどうぞ↓)
ポルトガル旅行 その一

ポルトガル二日目。ここでまさかのトラブルが!・・・電車が・・・ストライキ・・・?!と言うわけで、前日のあの予行演習は一体なんだったんだ・・・と落ち込みながらバスはよく分からないし、とタクシーに乗り込んでバスターミナルへ。午前10時近く。そしてまさかのタクシーの運転手の口から「混んでるのはストライキってのもあるけどこの時間帯は通勤ラッシュでねえ。」・・・え、まさかの10時近くに通勤ラッシュ!どれだけのんびりなんだこの国の人たちは!と思いつつ、バスに揺られること二時間。エヴォラという街からバスに乗り換えてレゲンゴス・デ・モンサラーシュでまた乗り換え、やって来ました「モンサラーシュ(Monsaraz)」エヴォラから52km、スペインの国境近くの標高332mに位置する村。

村の入り口に立つ門。そこから見える村はこんな感じです。↓

写真で見る通りのなんとも言えないこの独特な空気感!それに住んでいる人が少なく、小高い丘(山?)の上にある村なので聞こえる音は、犬の鳴き声、小鳥の囀り、遠くのほうで聞こえる牛や羊の首にぶら下がっているベルの音くらいで、なんとも言えない心地よさでした。

↑こちらのホテルに泊まりました!中庭もあって、部屋の窓からの景色も良かった!

ポルトガルの春は早いと聞いてはいたけれど、桜をこんなところで見れるとはっ!って感じでした。もう完全に開いていました。もう九分咲きくらい。。。

小さな村のなかにも闘技場や病院、裁判所などが現在も残っていて、「ただの村」ではなかった雰囲気が伝わってきます。闘技場の上からの景色。そして日暮れ。。。とっても綺麗でした。太陽の光を遮るものもなく(・・・雲はありますが・・・笑)広い広い地をどこまでも照らす太陽が見えました!

そして村に何軒かあるレストランで夕飯を・・・と思っていたら「今日はこの一軒しか開店してないと思う」とホテルの方に言われ、オープン時間に行くも閉まったまま・・・結局そのレストランが開いた時刻は開店時刻よりも一時間近くも後のことでした。けど、とても温かみのある料理を作ってもらえました。ちょっと油が胃にキツかったけれど。。。
そして、夜の散歩。ライトアップはとてもゴージャスでした。笑

こういった田舎へ足を運ぶと色々と考えてしたりします。日本へ帰って、少し田舎のほうへ出かけてゆくとどこに行っても若い方が街へ移り住んで、年配の方がその土地で生活して、そんな過疎化というものが在りえてしまっていて、廃れて行ってしまう村の対策として、一つに「観光地化」というものがされているなあ、とよく思います。今では観光名所として名高い某山も、観光地として指定される前は昔の名残をそのまま残したままありました。車でしか行けない場所、歩きにくい山道、でも指定されるや否や観光バスの泊まる大きな敷地ができ、道々には手すり棒が設置されて、暗い場所には蛍光灯、観光に行く人にはとても親切に出来たとは思うのですが、出来たら昔のまま、たまに整備をするくらいのもので居て欲しかったのが本心でもあります。
そんな中で、このモンサラーシュにはまだ若い方も住んでいて、・・・と言っても過疎化は進んでいるように見えますが・・・、少し遠くのほうから車で来る方も居たり、微妙な観光地として発展していました。でもまだ「村」としての機能が働いているところだなあ、と感じました。交通の便も難しくても良いから、そのままの形で残っていて欲しい、というのはわたしが外部の人間だから言えることなのでしょうが。。
モンサラーシュにある、あるお店の店長さんはポルトガルの方ではなく、オランダ人の方で(織物のお店を経営されている方だったのですが)そう言った外部から「この土地に住んで生きたい。」と思う方が住んでいるというのはとても良いとこだなあ、と思いました。
「モンサラーシュは好き?」そんな言葉が出てくるというのは、やっぱりその土地が好きではないと出て来ませんからね。

そして夜明け。静かでした。「沈黙の音がする」とガイドブックに書いてあった通り、沈黙の音、というか、夜の明ける音、を聞いたような気がしました。・・・まあ、目の前で犬に吠えられていましたが・・・。笑

朝靄のなかのモンサラーシュ。を一時間ほど眺め、タクシーでエヴォラまで。モンサラーシュを背にしながら、次に訪れることがあったらもう一泊でもしたいなあ、と思っていました。でも、いつになることやら!

タクシーに乗ること30分余り、エヴォラは1986年に歴史地区がユネスコの世界遺産に登録された町です。雰囲気で言えば・・・オーストリアのリンツのような場所でした・・・一瞬、オーストリアに帰って来たんじゃない?!と思うくらいに町全体の雰囲気が似ていました。驚き!
そこでは旧市街にカテドラル(大聖堂)・ディアナ神殿・水道橋を見て回りました。あまり写真を撮っていないので、数多くはここに載せられないのですが、雰囲気だけでも。。。

まずはカテドラル(大聖堂)の屋根から。

中庭を見下ろして・・・

下まで降りて、中庭に出る廊下を回って・・・

大聖堂を見学しました。

どこかスペインのアンダルシア地方の建物を思わせる造りでした。このレンガ(?)の感じが、(スペインにはまだ行ったことがないので本やなんかで見ただけですが、)イスラム様式の雰囲気がします。。。
そこからその隣辺りにあるディアナ神殿へ。これは月の女神、ディアナに捧げられたものと推測されている2〜3世紀にローマ人によって造られたコリント様式の神殿だそうです。本音は「コリント様式、と言われてもさっぱり」なのですが・・・だってギリシアのパルテノン神殿はイオニア様式だとか言うじゃないですか・・・何が違うのか・・・だれか詳しい方、教えてください。。。

そして街を散策して・・・

水道橋下まで来て見ました。そして昼食を食べて、当初の予定は城壁の外へ行って水道橋を見る、というものだったのですが、二人とも無言で町の中心地へ向かって歩いていました。うーん、ちょっと都会になるとテンションがまったく上がらないわたしたち・・・。笑

そうして、バスに乗ってリスボンへと帰りました。
帰ってからのことはまた次の日記で書きたいと思っています(!)

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