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ポルトガル quatro

(初めから読みたい方はこちらからどうぞ↓)
ポルトガル旅行 その一

ここまで書いておいて、なのですが、わたしたちの今回のポルトガル旅行はこんな感じで進行していました。

6日  ウィーン→フランクフルト乗り換え→リスボン泊
7日  リスボン→モンサラーシュ泊
8日  モンサラーシュ→エヴォラ→リスボン泊
9日  リスボン観光
10日 リスボン→シントラ→ロカ岬→カスカイス→リスボン泊
11日 リスボン→ミラノ乗換え→ウィーン着

という感じでポルトガルの南のほうでゴチャゴチャ移動していました。・・・で、今日のポルトガルは色の変わっているときのことを書こうと思います(!)ポルトガルに着いて四日目。ちょっと曇り空のなか、リスボンの街を散策しました。

まずここ・・・「発見のモニュメント」

先頭に立っているのはポルトガルの大航海時代を築いた14世紀に生まれたエンリケ航海王子です。彼自身は航海をしなかったのですが、その時代の重要人物の一人でもあります。彼の後ろに続くのは当時の有数な学者や知識人、航海士、騎士、天文学者、神学者など。日本へ来たフランシスコ・ザビエルもこのなかに入っています。・・・・このモニュメントですが、どのくらい大きいのでしょう。全長52m。写真にすると・・・

こんなに大きいです!・・・大きいね〜そうだね〜・・・という会話ばかりをしてました。笑
そして前の広場には出港した船がどこに何年に到着したか、というのが書いてあります。ちなみに、日本はポルトガル船が豊後国に漂着した年。!

そこから道路を渡って、ジェロニモス修道院へ。

1502年にエンリケ航海王子の偉業を讃え、またヴァスコ・ダ・ガマのインド航海開拓を記念してエンリケ王子が建てた礼拝堂の跡地にマヌエル一世が建てた。そうです。・・・ガイドブックによると・・・笑 大きなところでした!しかもこの全ての材料の資金は海外から齎された富から、らしいのです・・・凄い。この一言に尽きます。

石灰岩と繊細なアーチがとても印象的でした。

そこから修道院の西に位置する「海洋博物館」へと行きました。まどかさんから「どこに行きたい?」と言われて心のなかで(行きたいけど・・・まどかさん興味あるか分かんないし・・・)と思いつつ言ったらアッサリ「じゃあ、行こう!」と言ってくれたので行けることに! わたし、船とか汽車とか飛行機とか車とか好きなんです。男の子みたいな趣味してるよね、と言われますが、好きなんです。よ。乗り物が。・・・と言っても同じ人を乗せて運ぶものでも、バスは好きじゃないです。←
で、海洋博物館。数百機の船の模型や航海用具、歴史地図などが置かれ、別館には実物大の船があったりしました! どういうわけか写真が行方不明で載せられないのですが、もう、ほんとうに大満足! 一年分くらいの 「わぁ!」 という感情を出し切った感じ。ううん・・・ここまで来ると、模型を本格的に作ろうか、迷ってしまいます・・・。船のために時間を作りたい、です、本音としては。
そしてそこから少し歩いた場所で、パステル・デ・ナタを食べに行きました!

パステル・デ・ナタとは日本でいう「エッグ・タルト」です。カステラ・タバコ・天ぷら・アルコールもポルトガル出身ならエッグ・タルトもポルトガル出身(伝統菓子)です。ここのエッグ・タルトは温かく、生地がとても美味しかったです。んー、もう一回食べたい!!
で、甘いものも食べたことだし!とタクシーを捕まえて、アズレージョの工房まで行ってきました◎
アズレージョとは、ポルトガル伝統の「装飾タイル」のことです。街を歩いているとあちらこちらで家の壁をアズレージョで装飾していたりします。住所や通りの名前、そんなものにまで使われています。

▼年代順に見るアズレージョ。

▼14世紀〜16世紀に掛けて。

▼これは17世紀の。中国や日本の磁器の影響を受けたのが分かります。

▼現在のアズレージョ

こちらが工房。一人のお兄さんが黙々とアズレージョになる生地を伸ばしていました。「ちょっと試しに作業をしてみる?」と体験学習のようなものもしたのですが、この生地、意外に硬く、クッキー生地を伸ばすみたいにお兄さんは軽々しくやっているのに、わたしたちは「おりゃ!」とか「それ!」とか掛け声を出しながらしました。笑

生地は厚さ数センチほどに伸ばされ、四角に切られて自然乾燥されます。夏は二ヶ月、冬は五ヶ月ほどだそうです。そして、乾燥されたものに釉薬をかけてまた乾かす。・・・で、下地! 絵柄は硫酸紙のような紙に下絵を書いて、その線上に針で小さな穴をあけて、それをタイルの上に置いて(版画に使うバレンのようなものでした)なぞるとタイルに絵柄が出てくる、という。なんとも手間の掛かる作業です!
そこから絵を描いて、絵付け。色の番号付けがしてありました。

この工房に入ったときから目の前にタイルを並べて大きな一枚のタイルになっているものがありました。「これ、なんだろうね〜。」と気にしていたら「アメリカから受注があってね・・・」というお話をされました。やっぱり伝統というのは世界のどこからでも見ている人は見ているんだなあ、とちょっと感動!
程好い田舎にあって、人が少なくて(観光客も滅多に足を運ばないところだそう)テンションの上がったわたしたち。自分好みのアズレージョを買って、バスに乗ってリスボンへと帰りました。で、夕飯は「もう、お米食べたい。揚げたり焼いたり煮たりしてない魚が食べたい。」というわけで、日本食料理店へ。同じ日本食料理店でも国が違うとこんなにも違うのか!と思いました。笑 そしてリスボンの夜景を見ながらトボトボ帰宅。明日は念願のロカ岬です!!