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ポルトガル cinco

(初めから読みたい方はこちらからどうぞ↓)
ポルトガル旅行 その一

ポルトガル最終日。この日は少し朝から曇っていましたが、だんだん天気もよくなるだろう!と言う(根拠のない)確信を持ってまずシントラへと向かう為、リスボンの駅へ向かいました。・・・ここで「朝のテレビで、ニュース、ずっと駅ばっかり映ってるけど・・・またストライキなんじゃ・・・?」と朝食時に二人で話していたのですが、やっぱりストライキでした!切符を買う窓口で「シントラまではバスが出てるよ。」ということで、バス停へ。。。
・・・しかし、シントラ行きが出ている(かも)と言うバス停に行ってもそんなバスは見当たらず・・・タクシーを捕まえてタクシーでシントラまで行きました。もう、今回の旅はタクシーがなければ成り立たなかった計画ばかり!本当にありがとう!ポルトガルのタクシーさん!
で、到着したのは山の入り口。ムーア城跡です。

森への入り口を・・・

ずっと登って・・・

こんな岩を発見したりしました。
で到着した場所は、ムーア城跡という、言葉の通り、ムーア人の造った城跡、です。7〜8世紀に造られたそうなのですが、1147年アフォンソ・エンリケス王によって落城され、今でも修復作業(発掘作業?)がされています。山の頂上まで来たのに、また登るのか!という感じでしたが、登ってみて正解!とっても眺めの良いところでした。

シントラの街が一望出来て、反対側の山の頂上には、ドイツのノイシュバンシュタイン城で有名なルートヴィヒ二世の従弟にあたるフェルディナント二世の建てたペーナ宮殿があります。権力者はなぜ山の上に城を建てたがるのか・・・と思いました。そして「お城はもう良いよね。」というわけで、ペーナ宮殿のほうには足を運んでいません。

次に来たときは必ずそっちに行くよ〜、なんて思いながらバスに乗って街中まで降りました。
そしてレストランで食べた念願の「アローシュ」といういわゆる「リゾット」

美味でした。ポルトガルに来て初めて完食したポルトガル料理なんじゃないかと思います。どこのお店に行っても「二人前〜」という表記しかなく、今回初めて頼めたのですが、わたしがガイドブックを見て真っ先に 美味しそう! と思った通りの味で二人で和気藹々しながら食べました。二人分にしては少し多かったけど。笑
そこからバスへ乗って・・・

ユーラシア大陸の最西端にある「ロカ岬」へやって来ました! バスを降りた瞬間から肌に感じる海風。すぐ傍には大西洋。 AQUI・・・ONDE A TERRA SE ACABA E O MARCOMECA--------ここに地果て、海始まる の文字が石碑に刻まれています。

その横から道なき道↑があり、ちょっと降りてみようっか、というわけで、降り始めたわたしたち。わたしは山育ちで、小学生のころよく山登りをしてたりしていたので、凸凹道なんてパッパッと降りてしまえるのですが・・・

まどかさんーーーー!遅いよーーーー!と大爆笑でした。今にして思えば、本当、転ばなくて良かったと思います。まどかさんはワンピースにブーツという都会人の格好で、わたしもスカートに普通の靴という格好で、すれ違ったハイキングのような格好をされた夫婦に「あなた達の格好は危ないわ!気をつけて!」と言われたりしました。

うーん。でも今考えるとやっぱり危なかったのかもしれませんね。降りている最中はそんなことコレッポッチも思いませんでしたが・・・。旅行で来られていたと日本人のとある男性と女性は上のほうで(わたしたちが帰って来た頃に)
(男性)「行ってみる?」
(女性)「えー、怖いー。」
(男性)「だよなー。オレも。」
みたいな会話をしていて、楽しかったですよ!それにあなた、登山でも出来そうな靴じゃないですか!完璧ですよ!なんて後押ししたくなりました。でもやっぱりここで「怖い」という女性がとても女性らしくて羨ましいです。行ってみる?と聞かれて「もちろん!」なんて・・・。笑

それにしても、波の音も風の音も匂いも感覚も、すべてのものが清々しくて良い気持ちになることが出来ました。この海を見ていたら、海の向こうがどんな世界なのか見てみたくなる気持ちが分かったような気がします。ぼんやりと海を眺めつつ・・・最西端到達証明書を発行して頂きました(!)

そこからまたバスに乗って、カスカイスというリゾート地へ向かいました。

港町です。

道行くおばあさんに道を教えて貰って辿り着いたリベイラ海岸に浮かぶ船を横目にどんどん海沿いを歩いていくと・・・

地獄の口、という岩礁がありました。ガイドブックでは「地図外」になってました。んー・・・確かに少し歩きました。がどんどんと夕陽が良い具合に沈み始め・・・

大西洋に沈む太陽を見て、お土産屋のおじちゃんの車に乗って(ここから撮ったら良いよ、とか、ここも撮ったら良いよ、とか、いろいろと教えて貰いました。)カスカイスの駅からリスボンへと帰りました。

そんなこんなでポルトガル旅行は終わったのですが、自分のことをチッポケだと思うことも多々あり、世界なんて小さい!と思ったことも多々あり、世界は大きい!と思ったことも多々あり、本当に自分の見方一つで世界も人間関係もまったく今までとは違うものに考えられるんだなあ、と思いました。「多感性」というか、色々な物の見方をして過ごすということが出来たら、もっともっと面白い発見や知らなかった沢山のものと出逢えるんじゃないかと。。。一つの場所に留まって過ごすこと、それも立派なことだと思います。ただそこに常に居て見えてくるもの(いわゆる「日常」を)、それを上手に見る力がわたしにはまだ無いなあ、と思いました。もう少し、人生を上手く行きこなしていきたいものです。

ウィーンはまだ冬空。でも先日から、朝に春の香りがしています。これから新芽が出て、息吹けば、またどこかのんびりと旅に出たいな・・・と思っていたり・・・。今回、旅を共にしたまどかさんとは次「バルト三国」か「クロアチア」にでも行きたいねって話しをしています。いつ実現することやら!

皆様、良い日曜日を、そして素敵な一週間をお過ごしください◎