お引越ししました!

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John Pizzarelli & Estorella Morente

数日前に行ったJohn Pizzarelli(ジョン・ピザレリ)のコンサートのことでも少し。下の方に、フラメンコ歌手のEstrella Morente(エストレージャ・モレンテ)のことも書いています。

友人と先週の水曜日に「ピザレリがウィーンに来るんだって!」と一緒に行きました。アメリカン・ジャズなんてこのクラシックの根付いているウィーンで聞けないかも・・・と思っていた矢先のことだったので、興奮し気味でチケットを予約していました。笑 彼のことは知らなかったのですが、彼のお父さん(バッキー・ピザレリ // ギタリスト)がトミー・エマニュエル(ギタリスト)と一緒に「レス・ポールの伝説」という映画に出ていたんだ!と後で知りました。それで名前を聞いたことがあったんだなあ、と。でも長い間「正真正銘のイタリア人」だと思ってました・・・。ピザレリ、と言うからてっきりイタリア人かと・・・。イタリア系アメリカ人だそうですね・・・ごめんなさい。
コンサートは本当に「アメリカが来た!」という感じで、盛り上がる盛り上がる! 音色は然程変わらないのにメロディのバリエーションが多く、決して聞いている人を飽きさせない! 同じフレーズが繰り返しで来てもそれが数秒前に来ていたとは思うようなことなく、いつも新鮮な気分で聞けました。それって本当に凄いことなので、演奏家として驚きの連続でした! 多くの人を惹きつける雰囲気、オーラ、演奏、声、振る舞い、そうものって本当に大切なんだと再確認。クラシック以外の音楽でも本当に学ぶことは多く、世界にあるさまざまな国で発展してきた国の音楽をこうやって聞けるってとっても素敵なことだなあ、と思います。

John Pizzarelli
http://www.johnpizzarelli.com/


ジョン・ピザレリの一週間前にエストレージャ・モレンテのコンサートにも行ってきました。彼女のことは全く知らず・・・友人が行くように買っていたチケットを行けなくなったから、と譲ってもらって行くことが出来ました。フラメンコなんて映像で見たことがあるくらいのもので、ましてやフラメンコの「歌」なんてマジマジと聞いたことがなかったので、とても貴重な経験でした。彼女のお父さんはフラメンコ界でも有名なエンリケ・モレンテだそうで、ジョン・ピザレリ然り、親子で演奏家、そして世界に認められている、というちょっと一週間で味わうには濃い内容のコンサートでした。
フラメンコ、と言えば赤いドレスを翻しながら踵を鳴らして情熱的な舞を舞う、というのがわたしの一般的な第一印象でした、が、行ってみると予想と反して全く違ったもので驚きました。誰かがどこかで書いていたけれど「フラメンコは踊りのイメージが強いけれど、本当は歌が主題なんだよ。」と。本当にその通りでした。独特のリズムの取り方、そして流れるような軽い音楽に、深くまで突き落とされるような感覚とそれさえも引き上げて行く感覚、その両方に引っ張られながら聞き入っていました。
「スポーツと同じように、音楽にも魂が必要だ」と某スポーツ選手が言っていましたが、本当にその通り!という彼女の音楽には「駆け引き」や「媚び」「商売」といったものが見えず、彼女の音楽がそのまま体から出てきた、と言った感じで、とても「心地の良い音楽」でした。・・・音楽はこうでなくちゃ!というものが少なからずわたしの中でもあって、それがそのまま形になったような、そんな気がして心が温まりました。

Estorella Morente
http://www.estrella-morente.es/

明日、30日は遂にチャリティーコンサートです。夜19時から。どんなコンサートになるのか、どのくらいの方が会場に来てくださるのか、楽しみにしたいと思います。今回の企画の発案してくれた友人、色んなところで(ある意味で色んな。笑)世話を焼いてくれた先生たち、会場を提供してくださった学校、ポスターやフライヤーを作ってくれた友人たち、出演してくれた友人たちに現地の音楽家たち、数週間前に日本を襲った地震のこと、その後の原子力発電所のこと、被災された人たちのこと、被災された人たちのご家族やそのご親戚やご友人のこと、ニュースを見て本当に親身になって心配してくれた方たちのこと、・・・たくさんの方たちが色んな形で心を痛めて、一生懸命取り組んでくれた今回のこのコンサートは、わたしのエゴかも知れませんが、勿論、日本の為にも、ニュースを見てショックを受けた方々の為にも「良い物」にしたいと思っています。
明日は暖かい一日になるようで、良い日になることを願っています。