お引越ししました!

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Iolanta & Francesca da Rimini


* P.Tchaikovsky : Oper " Ioranta "
* S.Rachmaninov : Oper " Francesca da Rimini "

先日、An der Wien(アンデアウィーン)劇場に行って来ました。!
毎月、アンデアウィーンでは面白い演目を上演しているのですが、なかなかチケットを取るタイミングを外してばかりだったので、久しぶりに・・・。 演目は、、チャイコフスキーのオペラ「イオランタ」とラフマニノフのオペラ「フランチェスカ・ダ・リミニ」 どちらもあまり知られていないオペラですが、とても楽しく観ました◎

チャイコフスキーのオペラは「エフゲニー・オネーギン」が一番有名ですが、この「イオランタ」は彼の最後のオペラ作品です。 舞台は中世プロヴァンス。 レネ王(プロヴァンス王)の娘、イオランタは生まれつき盲目で、それを知らされず美しい王宮の中で暮らしていました。 そこにヴォデモン伯爵という、イオランタと婚約中のブルゴーニュ公爵、ロベルト(実際に会ったことがないし、僕は別の女性を愛しているのでロベルトは婚約を解消したいと思っている)の友人がイオランタに一目惚れ。 そして彼は、彼女が盲目だ、と言うことに気が付き(紅いバラが欲しいと言ったのに彼女が白いバラを手渡されたことから)彼女に「光がある」ということを歌います。そこから、なんやかんや(笑)で、色々なゴタゴタがありつつも、イオランタは光を取り戻し、愛にも目覚める。
・・・と簡単に書けばこんな内容のオペラです。 チャイコフスキーと言えば、「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」「交響曲」が有名で、力強く煌びやかなイメージがありますが、オペラはどこか寒空を思わせる感じが拭えません。 しかし、この「イオランタ」は控えめな甘さの効いたメルヘンチックなオペラでした。

そして、後半のラフマニノフのオペラ「フランチェスカ・デ・リミニ(リミニのフランチェスカ)」は、内容が難しかったです。
ダンテの「神曲」から「地獄篇」に出てくるフランチェスカとパオロの出来事を題材に(それも13世紀にイタリア、ラヴェンナ領主グイド家の娘、フランチェスカは実在した人物です。)ダンテが大詩人ヴァージルの亡霊と共に地獄を案内されるところから始まります。
ただ、舞台設定が「冷戦時代のソビエト」となっていたので、よく分からないところが多々ありました。が、ラフマニノフの半音階的な旋律などが地獄の鬱蒼とした感じを醸し出していました。 まあ、地獄なんて行ったことがないので想像でしか分かりませんが、地獄ってこういう感じなのかもしれない、と思ったり・・・。

と言う感じで、楽しい二本仕立てでした。!


ようやくオペラの楽しさが分かって来て、この気持ちが良い方向に向けば良いな、と思っている最近です。
次のコンサートは、レオニダス・カヴァコスのヴァイオリンで、チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトop.35を聴きに行って来ます。楽しみ!!!