お引越ししました!

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Gianluca Littera & Christus am Ölberge

3月30日。Gianluca Litteraのハーモニカを聴きに行って来ました。

オーケストラ // Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 // Andrés Orozco-Estrada
ハーモニカ // Gianluca Littera

◆Terig Tucci(1897-1973)
  "Edelma". Pasillo de concierto; arrangiert von Ricardo Hernández M.
◆Astor Piazzolla(1921-1992)
 Sinfonietta - 1. und 3. Satz (Dramatico. Allegro marcato, un poco pesante/Jubiloso. Vivace)
◆James Moody(1925-2010)
 "Toledo" für Harmonika und Orchester
◆Héctor Infanzón(1959- )
 "El Sazón de la Abuela" für Harmonika und Orchester

クラシックもジャズも熟すイタリア人でハーモニカ奏者のジャンルーカ・リテラ。を聴くのはもちろん初めてでした。前に動画を漁っていたら見つけたような記憶があるくらいで、それ程重要視してチケットを取ってなかったのですが(しかし立見席!笑)プログラムは「タンゴ」と「ジャズ」を意識したもので、派手なものが多いのかと思いきや、とても「渋い」プログラムで、わたし好みでした。
最後に演奏されたHéctor Infanzón。ご本人(ジャズピアニストでもあり作曲家)が会場に居て、アンコールは彼の独壇場でした。笑 でも、このアンコールが中々良い曲で、彼がピアノを弾いて、リテラがハーモニカを吹く、と言うだけのシンプルなものだったのですが、本当の事を言うとオーケストラと一緒に演奏したよりも良かったです。・・・ちょっと曲の中間、間延びした感じはあったけれども・・・。
しかしながら、ハーモニカって奥が深いですね。楽器や学問だって、なんだってそうなのですが・・・ハーモニカであんなに沢山の種類の音色が出るんだ!と驚いたコンサートでした。

そして翌日、アンデアウィーン劇場に「オリーヴ山のキリスト」を聴きに行って来ました。

オーケストラ // Wiener Philharmoniker
指揮 // Philippe Jordan
テノール // Johan Botha
バス // Gerald Finley
ソプラノ // Camilla Nylund
コーラス // Arnold Schoenberg Chor

◆Ludwig van Beethoven (1770-1827)
 ・Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 36 (1803)
 ・Christus am Ölberge
  – Oratorium für Solostimmen, Chor und Orchester op. 85 (1803)

ベートーヴェンの交響曲は、「偶数好き」と「奇数好き」に分かれることがあるそうですが、わたしはどちらかと言うと「ランダム派」です。しかしながら、交響曲二番なんて初めて生で聴いたのではないかと思います。
そして、今週はキリスト教では 受難の時期 のお休みで、街の至る所で、この時期を象徴するイースターエッグや兎の置物やチョコレート菓子が目に付きます。そんなことを全く考えずチケットを買っていたのですが、「オリーヴ山のキリスト」があったのを見て、そう言えばそんな時期だったなあ!と思い出しました。去年は確か、アムステルダム・バロック管弦楽団のバッハを聴きに行ったような記憶があります。

この曲は、ベートーヴェン自身の手によって交響曲第二番とピアノ協奏曲第三番と一緒に初演されたオラトリオ作品で、あんまり知られていません。わたしは公演スケジュールを見るまで知らなかった作品でした・・・。ベートーヴェンらしい「器楽的」な曲で、歌詞は聖書から取られたものではなく、当時のオペラ作詞家のフランツ・クサヴァ・フーバーが手掛けたもので、ラテン語ではなくドイツ語です。最後の晩餐のあと、自分が磔になって処刑されることを悟ったキリストが、オリーヴ山へ弟子たちと向かい神への祈りを捧げ、処刑場に連れて行かれる、と言うそれだけの物語なのですが、宗教曲では、その演奏に向かう姿勢が大切だなあ、と考えさせられました。
演奏の形態や様式がどのようなものであれ、宗教と言うデリケートなものとどのように向き合って捉えるべきなのか少し考えなくてはいけないな、と思いました。どのように作品と向かい、どのように祈りと向かい、どのように神に向かい、何を思い演奏し、誰に対して演奏するのか、・・・宗教心の表れない宗教音楽の演奏程、悲しいものはありません。(それはどの曲だって同じことです。オペラには情熱を、歌曲には理性を、そう言ったものが必要なのだと思います。)
なので、今回この「オリーヴ山のキリスト」を聴いて「よく分からなかった」と言う感じが拭いきれませんでした。事実、何がどうだったかなんてちょっと自分でもよく分かっていないので、何も書けないのですが・・・ただ、一つ言えることと言えば、指揮のフィリップ・ヨルダンがやっぱり好きだな!と言うことです。笑

2013年からウィーン交響楽団の首席指揮者になるそうで、色々と楽しみです。

来週、ベルリンに行って来ます!待ちに待ったトミーさんのライヴ!もう楽しみ過ぎて興奮しています。ああ、早く行きたいなあ!!
そうすれば日帰りでグラーツへ。今日、グラーツの劇場に行ったことがない、と話をしていたら居ても立ってもいられなくなり、早速行って見ることにしました。演目はオペラでもバレエでもなく、ピロボラスの「シャドーダンス」なんですが、昼間の公演なので日帰りで帰って来ます。
あと、70年代、パリで活躍した「バレー界の女王」そして「コンテンポラリーの母」と呼ばれるカロリン・カールソンの「ブルー・レディ」と言う作品も来るのでそちらも行く予定です。・・・とても趣味満載なコンサートばかりで、すっかり心も満たされ・・・笑

最近、寒い日が続いているので早く暖かくなってくれたらな!と思います。