お引越ししました!

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ベルリン

4月11〜13日まで、ベルリンへ行って来ました。 久しぶりの旅行らしい旅行だったと思います。
今回は、ただの旅行ではなく、ベルリンで“トミー・エマニュエル(Tommy Emmanuel)のライヴに行く”と言う目的がありました。彼を知った頃は、わたしもまだ若く(ぇ)それに彼の髪にまだ色があった頃でした笑 日本にも度々来ていたので行って見たかったのですが、なかなか行けず断念することが多かったので、・・・今回やっと実行に移すことになりました。ベルリンも初上陸!ということでベルリンフィルも聴きたいと思っていたのですが、ベルリンフィルは前日からオーストリア入りをしていたようで・・・入れ違いでした。残念。
トミー・エマニュエルとは・・・オーストラリア人で・・・ギターが上手い人で・・・うーん、説明、面倒なので、↓に動画を貼っておきますね。←

こういう、オヤジギャグを入れてくるところが彼の良い所でもあると、わたしは思っています。ちなみに、この曲の本編は2:40くらいから始まります。前置きが長い!!!笑

朝9時にはベルリンに到着し、初日は大聖堂↑の横を抜けて ペルガモン博物館 へと行って来ました。

ペルガモンの大祭壇を抜け、お目当ての イシュタル門 へ。

最近、宗教に関連したものを歌うことが多いので、こういった旧約聖書内に出てくる人物が関わったものなど、とても興味があります。その中で、今回はこのイシュタル門を間近で見ることが出来て、とても感慨深いものがありました。

日本に住んでいると「宗教」と言うと危ない団体のようなイメージがありますが、こちらに住んでいると「宗教そのもの」を触れることがよくあり、思考の根本に流れるものが違う、とはっきりと分かることが出来ます。どちらの方が良いのか、というわけではありませんが、紀元前1500年頃から現在まで読み続けられている「聖書」には、人の根本に流れるものがあるのでは・・・と感じることがよくあります。・・・って、あまり知らないのでなんとも言えないのですが・・・。汗

このイシュタル門。古代バビロニア王国にあったものですが、今はこのペルガモン博物館に本物。バビロニアに複製(2004年製)があるみたいです。高さは7〜8mと言ったところでしょうか。紀元前500年後半、ネブカドネザル2世の建てた門です。彼のことはチラッと「列王記」や「ダニエル書」に出て来ていたりします。有名な「夢に出てくる大きな木の場面」ですね。
それから、現在のヨルダンに昔存在した、ウマイヤ朝時代(661-750年)の宮殿、ムシャッタ宮殿 を見たりしました。こうやって昔のもの(紀元前や西暦が三桁のものなど)を見ていると、人間は集まって戦って散り散りになって、でもまた集まって戦って・・・そんな虚しいことを今も繰り返しているのだなあ、と感じてしまいます。国も生まれては消えて生まれては消えて・・・良い時代が来て欲しいものです。

ベルリンの壁を見にも行きました。

ドイツ語で壁と言うと“Wand”が一般的に使われますが、ベルリンの壁はドイツ語で城塞、防壁を意味する“Mauer”が使われています。冷戦の真っ只中にあった1961年8月13日に東ドイツ(ドイツ民主共和国)政府によって建設された、東ベルリンと西ベルリンを隔てる壁で、1989年11月10日に破壊され、1990年10月3日に東西ドイツが統一されるまで、この壁がドイツ分断の象徴となっていました(wiki参照)総延長156kmと言う長い長い壁。約28年間、壁の中で暮らしていた人たちのことを思うと胸がとても苦しくなります。当時、西ベルリンと東ベルリンとを通行禁止にする壁が出来ても東ベルリンからはハンガリーの国境は自由に行き来することが出来、それを知った人たちがハンガリーへ入り、ハンガリーとオーストリアを隔てていた鉄格子を潜り抜け永世中立国であるオーストリアへ行き、西ドイツへ亡命する人も少なくなかったそうです。しかし、バレてしまえば射殺・・・なんてことも・・・。

この写真は、ポツダマー・プラッツで撮ったものなんですが、壁の下に土台のようなもの(L字型の)が みょーん と出てますよね。壁が一体どちらに向いていたのか、と言うことがハッキリと分かります。この反対側は普通の壁同様、こんな伸びた土台のようなものはありません。ある方が西ベルリン。ない方が東ベルリンだそうです。理由は・・・地下からの脱走を阻止する為。だったそうです。。。・・・音楽、文学、絵画、そんな文化が栄えた国が国家規模の犯罪(と言ってしまって良いのでしょうか?)を生み出した背景を考えてしまう最近です。


それから気を取り直して(笑)絵画館へと足を運びました。 思った以上に大きな美術館で中々ゆっくりとは見れなかったのですが、大好きな画家、フィリッポ・リッピの作品を三点ほど見れたので、とても嬉しかったです。

この、好きな絵画を見たときの静かな興奮はいったい何なんでしょうね。 ロンドンで見たときも、バチカンで見たときも、身体の芯が震えるような感覚に陥ったのですが、今回もやはりそうでした。笑 何が好きなのか正直、わたし自身よく分かっていないのですが、小学生の頃から「絶対にいつかこの人の作品を間近で見たい!」と強く思っていたからなのかもしれません。 そんなわけで、彼の作品がたくさん置いてあるフィレンツェへ。どうしても行きたいので、地味に計画をしている最中です。 早い内に行けると良いなあ・・・。

そして、カイザー・ヴィルヘルム記念教会 へ。

1943年の空襲で被害にあったこの教会。わたしたちが行ったときは、全面覆われていて、建設中の建物のようになっていました(ので最初、教会がどこにあるのか分からず、近くをウロウロしていました。笑) 入ってみると全面にステンドグラスが敷き詰められ、なんとも神々しいところでした。

今回のベルリンでの旅行。オペラ座でオペラも見たし(モーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」だったのですが、完全18禁で、序曲から素っ裸のオジサンが若い女の子を追い掛け回すシーンから始まり、コンスタンツェは娼婦館に売られ、彼の婚約者のベルモンテが女装したり、18禁的な行為が延々と続いたり・・・と・・・ベルリンのオペラは脚色が凄くてちょっとね〜、と聞いていたのですが、なんだかその真髄を見た気がしました。苦笑) トミー・エマニュエルのギターも聴けたし(こちらは本当に日頃の疲れが吹っ飛んでしまうくらいに良かったです。次も見れるならぜひ見に行きたい!!!)聖書のこと、歴史のこと、芸術のこと、様々なことを感じ取れた二泊三日の旅でした。

次は、・・・今週木曜日からパリ旅行!初フランス語圏、楽しみです◎