グラーツ

ベルリンから帰った次の日。ウィーンから電車で約2時間半のところにあるグラーツという街に行って来ました。生憎の曇り空でこの時計台を青空をバックに！と期待していたのですが、曇ってばかりの日でした。

まず着いてからすぐにグラーツのエッゲンベルク城（Schloss Eggenberg）へ。

ここのお城の雰囲気がとても好きで時間がある時にまた来たい！と思っていたのですが、グラーツへ来ても行く機会がなく・・・今回、やっと二度目の訪問をすることが出来ました。そして、室内も入ったことがなかったので、絵画コレクションを見て・・・室内ツアーは時間の関係で行くことが出来ませんでした。残念だ・・・。次に行ったときは必ずお城のホールなど見てみたいと思っています。！

そうそう。ここは孔雀が居ることでも有名です。

もう少しすると、庭園内にある木々に緑が茂って、バラなども咲き乱れて、またそんな時に来たいな〜、と思ったりもしました。

孔雀を（若干必死に。笑）撮っていると、家族連れで来ている女の子が一人。わたしに「お姉ちゃんも要る？はい、これ」と孔雀のエサを分けてくれて、暫し二人で孔雀にエサをあげたりしていました。彼女はグラーツに住んでいて、よくこの庭園で散歩をするんだとか・・・。その子のおばあ様（と思われるご婦人）からは「先週までずっと寒かったから孔雀も鳴いたりしなかったのよ〜」とのこと。
女の子からはアジア人が珍しいのか物凄い勢いで質問をされたりしました。「どこから来たの？」と言う質問で「日本から来て今、ウィーンに住んでるの」と言うと「日本ってどこにあるの？」とか「日本にも孔雀住んでる？」とか・・・、最後の質問は「日本ってどんな国？」と言う質問でした・・・日本って、どういう国なんだろう。どうやって答えたら良いんだろう、と凄く悩んでしまいました。きっと言えることはたくさんあるけれど、小さな女の子に分かるように答えることがその時のわたしには出来ませんでした。その「答え」にどんなものが口から出たって正解も不正解もないけれど、日本を「良い国だよ」と言うのは、少し嘘があるのかな、と考えてもしまったり、この国（街）はこうだよ、と断言してしまえるのはよっぽどの自信があるからか、上辺しか知らないだけなのかもしれない・・・とも考えてしまったり、なんだか色々と考えさせられました。
とか言って、「四季があって、季節それぞれに変わっていくものがたくさんあって・・・良い国だよ！」なんて最終的に言ったんですけどね！！！笑

それからも色々と話していたのですが時間も時間だったので、またね、と言って女の子と別れ、街へ。グラーツの歌劇場で“ピロボルス”の“Shadow Land”を見ました。

純粋に楽しかったです。肉体を使って、光を使って、一つの作品を作り上げていくことをとても魅力的に感じました。こういった系統のものはウィーンに中々来ないので、ちょっとそこまで、という感覚でグラーツに行けたらなぁ、と常々思っていました。流石に日帰りは昼公演でしか出来ませんが（今回は午後3時開演でした）これから気軽にオペラを見に行くとか出来そうな感じだったので、これからもしかするとそういうことが増えるかも・・・？と思ってもみたり。。。どうやら次はヘンリー・パーシェルのオペラ作品を上演するようで、日にちが合えば行きたいと考えています。

オーストリアはここ連日雨が続いていて、まったく気が乗らない日が多いのですが、雨もしっとりとしていて好きなので、こんな時も楽しめたらな、と思います。