お引越ししました!

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アテネ ενα

5月4日〜7日まで、アテネに行って来ました。ウィーンで本選のあるコンクールの世界予選で行って居たのですが、今回は、ウィーン予選への切符と言う大きなお土産を貰って帰ってくることが出来ました。・・・まぁ、受けても ペイッ と跳ね除けられるんでしょうが、今年の夏の楽しみの一つでもあります。 アテネはこれで三年目の滞在となりましたが、毎回行く度にアテネが好きになって行きます。ユーロ圏内で色々と大変な状況下ではありますが、ギリシャと言う、想像も出来ないくらいに文化を持った街で訪れる度に大きな時間の流れを感じることが出来ます。

お昼過ぎにアテネに到着し、初めてアテネに来た友人を連れて街を散策。三度目の旅となると(ぼんやりとですが)ある程度街の地図が頭に入っているようで、楽々と歩くことが出来ました。ただ金曜日は、日曜日に行われる総選挙の最後の演説が行われると言うことで、街中にはたくさんの警察官、夜には機動隊のような人たちを見ることもあり、わたしたちは早めにホテルに戻ってそこで食事を摂ることにしました。

でも、やっぱりうろちょろしたいもので(笑)手作りのアクセサリー屋さんでネックレスを買ったり・・・(思えば、アテネに行くと必ずアクセサリーを買っているような・・・どうしてでしょう。笑)日が沈むまでの間、ホテルの周りのお店を見て回りました。ギリシャは意外に小物店が多く、路地に入ると面白いお店がたくさん並んでいたりします。

・・・そう言えば、この日、月が大きく見える日でしたね。写真にすると、小さく見えますね。肉眼で見ると、やはりいつもより大きく感じて、ワクワクしたのを覚えています。

お月さまを眺めながらホテルの屋上で夕飯を食べました。

次の日の土曜日はコンクール当日だったので、何も撮らず・・・。コンクールに集中出来た一日だったように思います。終わってからみんなで食事をし、その後、博物館が開いているのでは・・・?と思い博物館まで行ったのですが、15時で閉館します、と言う張り紙が貼ってあり、泣く泣くホテルへ帰りました。次の日の日曜日はまずは“リカヴィトスの丘”へ。

この丘はアテネで一番高い、と言われている丘(山?)で、天辺には小さな教会が。そしてロープーウェイで上まで行けると書いてあるのですが、どういうわけか毎回徒歩で登り降りしています。苦笑 ここから見える景色はこんな感じです。アテネ市内を一望できます。

丘を徒歩で降りて市内まで行くバスを探していたのですが中々見当たらず、トボトボと歩いていたら市内へ着いていました。笑
そしてその足で、“新アクロポリス博物館”へ。

2009年に出来たこの“新アクロポリス博物館”は、アクロポリスの遺跡の修復や展示を主にしているところで、遺跡好きにはワクワクが止まりませんでした。それにしても・・・遺跡の修復はとても骨の折れるお仕事ですね。なんだって窮めて行けば骨の折れることに変わりはないですが、長い長い歴史の中で守られて来たものを長い時間を掛けて守って行く人たちの仕事を垣間見ることが出来て、とても嬉しく思いました。

中にはたくさんの学生や観光客が居ました。博物館や美術館に行く度に、もっと色々なことが分かればまた一味も二味も違った見方になるのになぁ、と思うのですが、今のわたしにはただ目の前の物を見る、と言う行為が精一杯のような気がしました。そして、その足でアクロポリス遺跡に行けたら!と思っていたのですが、全面閉鎖で断念。しかし、今回の旅で絶対に行きたい!と思っていた“アレオパゴス広場”へは行くことが出来ました。

この場所は、パウロがアテネに来た時にアテネの人たちに説教した、と言う場所です。時代的には西暦50年くらいでしょうか。前々から興味があったのですが、ゆっくりと訪れる機会がなく、今回やっとこさ、行けることが出来ました! 使徒行伝の中で書かれている話も興味深いものがあります。・・・が、長くなってしまうのでここで書くのは辞めておきましょう。

これがパウロの言った事が書いてある、と言われる石です。ギリシャ語なのでわたしには何のことだかさっぱり分かりません。が、文明、そして哲学、芸術の発展した街でユダヤから来たパウロが一体何を思ったのか、どう解釈し、どう説得したのか、そう言ったことは今の現代社会でも学べることが多くあるとわたしは思っています。人は100年もしない内に大半が亡くなりますが、一度キリの人生だから、と言って自分の身体を無下にしたり、汚い言葉を並べたりするのは良くないよなあ、と。歴史に「もしも」の選択はなく、何を学び、何を考え、何を信じて生きていくのか、一人一人の選択が大切なんだと感じました。

そこから本当は“古代アゴラ”に行きたかったのですが、道を間違え(・・・と言ってもこちらも閉鎖されていて中に入ることは出来ませんでした)気が付けばアクロポリスの横にある“フィロパポスの丘”へ登っていました。

この丘からはアクロポリス、そしてリカヴィトスの丘が同時に見えます。

このフィロパポスの丘に建っているのは二世紀初め、アテネの為に尽くしたローマの執政官、フィロパポスを記念して建てられた墓碑だそうです。

キリが余り良い所ではありませんが、少し長くなってしまったので、次のアクロポリス遺跡は次の記事に回したいと思います(!)
読んでいただき、ありがとうございました◎