お引越ししました!

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旅立ちの朝に

今日は早くに目が覚めてしまったので、朝から読書をしていました。本を読むことを辞める、ということは一向に出来ないけれど、本を読む時間は、昔と比べると極端に少なくなりました。前は知識や感情や、そんなものを知りたくて読んでいたけれど、今はすんなりと自分の感じるだけのものを無理せずに読んでいる。そんな気がしています。それに、日常的に非日常的なものと接しているからか(歌の内容などなど、)大げさな言い方かもしれませんが、異世界に思いを馳せたり、スリルを求めてみたり、奇抜な空想をしたり、ということが極僅かになりました。でも、音楽だけがあれば良い、なんて言う一途な情熱は持ち合わせていないので、縦に流れる文字を追ったりしています。
先日から読んでいるのは、『旅立ちの朝に』と言う題の本。
著者は作家である曽野綾子さん、そしてアルフォンス・デーケンさんです。内容は、作家の曽野綾子さんと、サナトロジー(死学)の創始者であるデーケンさん(この方は神父さんです。)の『死』についての往復書簡が纏められているものです。人はいづれ、そしていつかは死んでゆく生き物。生きている限り『死』と言うものはマイナスとして捕らえられて来ましたが、それを感情的なだけではなく哲学的に見つめたこの往復書簡の内容は、とても朝日に似合い、希望に満ち溢れていました。朝に読むには少し重たい感じがしますが、夜明けが来るのが遅いこの時期。明るさも暗さも愛せるような、そんな気がしました。

で、ところ変わってお昼ごはん。ウィーンへ帰って来てから約一週間。毎日、なにを作って、なにを食べて良いのか分かりません。お魚が恋しい(!)でもそんなことツベコベ言っている訳にも行かず、ミンチが残っていたので、じゃ、ボロネーゼでも作ろうかな、と思い作っていたとき(そう言えばイタリア人の友人がボロネーゼにはシナモン入れたら良いよ!)と教えてくれたなぁ、と思い、入れて作ってみました。ちょっと入れすぎたかなぁ、と思ったくらいに入れてしまったのだけれど、不思議な美味しさに魅了されました。病み付きになりそうです。!

まぁ、写真ではなにも分かりませんね。笑 至って普通のボロネーゼです。

そして練習や色んなことをしていたらいつの間にか陽が暮れていました。これはキッチンから見た風景。ちょうど前の家の明かりがたくさん点いていたのでとても良い雰囲気です。ゆっくりと、自分のペースで生活していく、それがここウィーンでは出来るので、とっても助かってます。笑
12月5日で長野県でするコンサートの詳細、また後ほど、upさせて頂きます。

Blaues Sternlein ∴ A.Zemlinsky