お引越ししました!

https://ameblo.jp/singen-froh-369/

Amsterdam Baroque Orchestra & Steven Isserlis

先月のことになりますが・・・4月11日にアムステルダム・バロック管弦楽団のJ.S.Bachのヨハネ受難曲を聴いてきました。日本ではマタイ受難曲の方が有名ですが、ヨーロッパではヨハネ受難曲の方が好きな方が多い、ということを少し前に小耳に挟んだので、気になりつつ行ってきました。それに、演奏がアムステルダム・バロック管弦楽団ということもあり・・・!新約聖書「ヨハネによる福音書」から書き取られたイエス・キリストの受難を扱った題材は、色々なことを思い巡らす内容で、他人事のように聞くには少し心が痛く、耳を背けるには難しい内容でした。復活祭が近く、そしてイエスの亡くなった日にも近く、・・・そんなことを思っていたら、曲の一番初め、合唱で「Herr(神)」と聞いて、不覚にも泣き出しそうになりました。キリスト教のことは未だに勉強中で、知らないことがたくさんありますが、音楽の必要性や宗教との密接な関係を目の当たりにして、そういう場所に身を置いて生活しているのだと、また再認識させられました。それにしても、この管弦楽団を創立したトン・コープマン。写真では見たことがあり、こんな人か〜と思っていたのですが、思った以上に可愛げ(・・・わたしが言ってどうなる・・・)があって、友人と二人で「可愛かったね、コープマン。」と和気藹々しました。笑

Amsterdam Baroque Orchestra
http://www.tonkoopman.nl/

そしてこれも先月ですが、30日にSteven Isserlisのチェロ協奏曲を聴きに行ってきました。オーケストラはWiener Symphonikerでした。

*Edward Elgar: Konzert für Violoncello und Orchester e-moll op. 85
*Anton Bruckner: Symphonie Nr. 6 A-Dur WAB 106

プログラムはエルガーのチェロ協奏曲とブルックナーの交響曲第六番。エルガーのチェロ協奏曲は有名なので、CDなどで聴いたことがあったのですが、ちゃんと聴くのは初めてだったので色々な発見が出来て良かったです。チェロ協奏曲で、シューマン、ドヴォルザークに続いてエルガーが有名なのですが20世紀に入り、シェーンベルクやストラヴィンスキーが活躍する中、際立ってメロディックな作品で、とても聴きやすい作品です。
そして次に聴いたブルックナーの交響曲第六番は、ブルックナーの中で比較的演奏される機会のない曲で、大胆な構成と聴いている人を引き付ける五番、親しみやすい七番に埋もれた(笑)六番ですが、ブルックナー特有の「勢いのある流れる音楽」は変わらず格好良い交響曲です。・・・と言っても、わたしの場合、聴いているこちらもテンションが上がると一緒に盛り上がるのですが、フッ・・・と冷静になってしまうと弦の方の大変さや楽章ごとの纏まりを全体で見てみるとただ単に「格好良い」だけでは嫌だなあー・・・と思ってしまうこともあり・・・。でも、楽しく聴かせて頂きました!

▽Steven IsserlisのCelloで、Schumannの"Fantasiestucke"

Steven Isserlis
http://www.stevenisserlis.com/

わたしは明日からアテネ(ギリシャ)の方に行ってきます。・・・夕方には終わるからちょっとギリシャは二度目だけど遺跡とか行ったりしたいなあ、と思っていたのですが、どうやら土曜日の夜にコンサートで歌うことになりそうで・・・そんな時間もなくそそくさと用事を済ませてアテネを後にしそうです。ううう、残念!
それでは、皆さま、良い週末をお過ごしくださいね!