お引越ししました!

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BALENCHINE & ROBBINS

昨晩、日本から帰って来た友人と学校帰りにお茶をして、その足でオペラ座へ行ってバレエを見て来ました。去年の暮れ頃からしていた演目なのですが、中々見に行ける時間がなく、やっとこさ、念願叶って、と言う感じです。
今回はバレエ振付家、「ジョージ・バランシン(George Blachine)」と「ジェローム・ロビンス(Jerome Robbins)」の作品を二作品ずつ…。

◆ジェローム・ロビンス(Jerome Robbins)
・GLASS PIECES (Philip Glas)
・IN THE NIGHT (Frederic Chopin)
◆ジョージ・バランシン(George Blachine)
・STRAVINSKY VIOLIN CONCERT (Igor Stravinsky)
・THEMA UND VARIATIONEN (Peter i Tschaikowski)

の計四作品。
ジェローム・ロビンスの振付けは、バレエ「牧神の午後」や「檻」など見たことがあり、ブロードウェイの「ウエスト・サイド・ストーリー」なども手掛けていたので、大体どんな感じで来るのか予想は出来たので、楽しんで見ることが出来ました。ただ「GLASS PIESCES」のフィリップ・グラスの音楽は「オーケストラが死にそう…」とハラハラさせられました。(フィリップ・グラスとマイケル・ナイマンは演奏する方にとってはとても大変そうです…。)
次のショパンのエチュードと踊る「IN THE NIGHT」は三組の恋人通しが出てくるのですが、視覚的に一番綺麗に感じました。夜空を模した舞台で踊る恋人たち。とてもロマンチックでした。あと、ピアノを弾いていたのが、92年からウィーン国立オペラ座のバレエのコルペティ(伴奏)をしているというIgor Zapravdin氏だったのですが、彼の弾き方がとても癖があって、そちらにも目が行ってしまったり。

(写真はサイトから拝借させて頂きました。)そうそう、この「IN THE NIGHT」には、この二人、オルガ・エシナ(Olga Esina)とキリル・クルラーエフ(Kirill Kourlaev)が出ていました。オルガ・エシナ、結構好きです。雰囲気があると言うか、見ている観客に対して「観ているものだけではなくて、観たことで沸き立つ想像力を殺さない雰囲気」って言うんでしょうか、それを持っている気がします。…と言っても、「わたしに対して」と言うのが前に付きますが。

で、続いてのバランシンの作品なんですが、最近、分かったことがあるんです。わたし、ストラヴィンスキー苦手かも!ってことが。笑 先日、オラモさんの指揮でストラヴィンスキーのヴァイオリンコンチェルトを聴いたばかりだったので曲の感じも知ってるし、大体の流れは把握していたつもりなんですが、どうも「恰好良いんだけど精神的に戻れなくなりそう」と言う不安が同時に沸き起こって感覚のフィルターをシャットアウトしてることが分かりました。うーん。初期の作品は大丈夫なんですが…。わたしにとってストラヴィンスキーの楽曲は「自分と曲との距離を測るのが難しい曲」と感じています。
あと、バランシンは凄く有名な人だし、とても素晴らしい振付師だとは分かってはいたのですが、バランシンも苦手なのかも…?と疑問ばかりが過ぎった二作品でした。なんと言うか、繊細さに欠けると言うか、時代の流れの「煩わしさ」を感じた作品でした。んー、後もう一度くらい見に行けたら行こうかな、と思っています。この腑に落ちない感じをどうにかしたい。笑





思ったこと、と言えば、眼の付いてる前側って揃えやすいけど、幾ら揃ってても後ろ側は揃わないんだなあ、と感じました。


眼は「語って」背中は「物語る」


なあんてことを思いながら見ていました。わたしの歌の先生はこう言います。
「見た目は女王のように気高く、でも背は乞食のように慎ましく。」
なんだかその言葉を確信した日でした。