お引越ししました!

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ミュンヘン ein

インスブルックからわたしはミュンヘンに向かいました。ミュンヘンをちゃんと訪れるのはこれが二度目。今回のミュンヘンへの旅行は、度々ミラノに服を買付に行かれる広島にあるお店の店長さんから誘って頂きました。早めに付いてしまったので駅をウロウロしていたのですが、荷物もあるしと思いタクシーに乗り込みホテルへと向かいました。タクシーの運転手さんと色々な話をしつつ「僕はスイス出身なんだけどウィーンのドイツ語って何年経っても難しいね!同じドイツ語なのに全然違う!」「わたしも何年も住んでるんですが難しいです!」と意気投合。ここの通りに有名なものがあって、ここはこれで、と色々と説明して頂きました。
ホテルで合流した後、少し周りをうろうろ。

次に来るときはオペラ座で観たいなあ、と思ったり。。。
結局、着いた日は街中を行ったり来たり。思えばウィーンよりも西にあるせいかフランスものなんかも入って来ているしで大興奮。こんなところにあった!という化粧品を買い込んだりしました。それから早めにホテルへ帰り、次の日は午前中に博物館へ行って来ました。

オペラ座の横を通り過ぎ、公園を抜け、やって来たのはバイエルン国立博物館。マクシミリアン二世によって(1855〜)1900年に完成した博物館でニンフェンブルクなどの陶磁器やガラス器、時計、家具などがあったり、民俗学のコレクションもあったりととても興味深いものがたくさん並んでいました。その中でも中世期に作られたマリア像に目を惹かれました。

ヤナギ科の木で彫られた14世紀のマリア像。初め石像かと思っていたのですが、木の温かみがあり あ、これ好きだなあ と思いました。
それから迷路のような展示室を回り(係員の方に何度も「この部屋って○○番ですか?」と確認しつつ)ユーゲントシュティールの展示室にも行って来ました。

やっぱりわたしはシンプルなものの方が好きなんだ、と感じつつ一枚、自分を映して撮ってみたり。

   

そして最後に古楽器の展示室へ。ここが一番楽しかった気がします。 色んな楽器が展示してあり、これはこの原型か・・・と思いながら見ていたら係員の方が「ちょっと音出してみる?」とチェンバロを少し触らせてくれました!興味深く見ていると良いことがありますね!笑 そうしていると後から来た小さな子どもたちが「わたしも!」と皆で音を出して遊んだり。係員の方が、この楽器は〜〜って言って、と丁寧に子どもたちに説明したりと、わたしの方も勉強になりました。

   

一通り見終わったので昼食を食べよう、と一度ホテルへ戻り、皆さんと一緒にダルマイヤーへ。ダルマイヤーは日本ではコーヒーが有名ですが、本店ではちょっとしたお惣菜も売っているのでそれを買ってホテルで昼食を摂りました。そして、午後からはアルテ・ピナコテークへ。なんだかわたしの我が儘に付き合って頂いたような形になってしまいましたが、思う存分見てきました。笑

なにを存分に見たって、わたしの大好きな画家、フィリッポ・リッピの作品です!ウィーンには彼の絵画は一枚もなく(彼の弟子だった方の作品はあります。でも一枚だけ)美術館に行っても「あー、彼以上に心揺さぶられる画家は居ないなあ」と感じるのですが、こうして近場の街に行けばある、ということに最近は喜びを感じています。

本当はノイエ・ピナコテークも回ろうと思っていたのですが、この絵を二時間も見てたらあっという間に閉館時間で断念しました。一枚の絵を何時間でも見ていたいので、美術館に行くと中々出られません。苦笑

・・・そう、少し話は逸れるのですが、先日ウィーンのとある美術館へ貸出から帰って来たとある絵画を見に行きました。そこで日本人観光客の方から声を掛けられました。まあ、一時間半もずっとその絵を見ていたわたしが気になったのだと思うのですが「日本人の若い方でそうやって一枚の絵を何時間も見てる方が居るとは・・・」という話から「日本では一枚の絵に対して見ている人が多すぎるので、どうしても流れ作業のように絵を見てしまっていますよね」という話をしました。確かに、日本の美術館は人が多いです(特に来日系)展示室も狭いので、どうしても近くで絵を見るようになってしまう。そうすると、細部は分かってもその絵の作り出す「空間」や「雰囲気」を知らずに帰ってしまう人たちが多いのではないか、という話をすると、そうやって絵画を見ると面白いんですね、と言われ、じゃあ貴方はなんで美術館に・・・と言ってしまいそうでした。。。苦笑

まあ、人それぞれの思いがあって観光名所は回るのですが・・・。色々な意味で興味深かったです。

アルテ・ピナコテークから路面電車に乗ろうかと思っていたのですが、市内まで近いし、と散歩がてら歩いて帰りました。

夕飯はミュンヘンで日本食でした。そんな海外にまで行って日本食なんて!と思われる方もいるかも知れませんが、国が違えば味が驚くほどに違う、というわけで、その街の日本食を食べる、というのはちょっとした醍醐味でもあります。ミュンヘンでは一件しか行きませんでしたが、魚はウィーンと同じく海が近くにないからか味はどっこいどっこい。でもお肉はウィーンよりも美味しく、さすがバイエルン!と思いました。笑

さて、次の日は午前中に市庁舎を見て、午後からヴィラ・シュトゥック美術館へ行って来ました◎